キナクリドン類は鮮やかな色と耐候性を具えた性能の良い合成顔料であり、自動車の 塗装 などの 工業 用途に使われている。 インキ、塗料、プラスチックをはじめ、トナー・インクジェットプリンター用インキ・捺染、文具など幅広い用途で実績があります。 鮮明なピンクもしくはマゼンタとよばれる青みの色相をもつ赤顔料です。 ・キナクリドン系顔料は、耐候性、耐熱性、耐薬品性、耐溶剤性など の物性に優れた赤色顔料です。 ・顔料構造、結晶構造、粒子径、表面処理により発色、分散性が異な ります。 ・同構造でも粒子径や表面処理などの違いにより各種用途に適し た製品をそろえています。 ジメチルキナクリドンよりも黄みの色相をもつ赤顔料です。 ※上記の色見本は参考用として近似色を4色印刷で再現しております。 各種塗料、プラスチック、トナー用途に実績があります。 微細、整粒化されたタイプです。 Description 【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、塗料、プラスチック、印刷インキ等の着色 剤として有用な鮮明で耐性の高いγ型キナクリドン顔料 の製造に関するものである。 アゾ系,フタロシアニン系と並んで重要な顔料は縮合多環系顔料で,色相は⻩ から赤, 紫色が中心となっている.ベンゼン環や複素環からなる縮合多環芳香環状構造を持ち,耐候性,耐熱性,耐溶剤性などの堅牢性に優れる.いわゆる高級有機顔料と呼ばれているもの. キナクリドン系赤色顔料は,従来の赤色顔料に比をみない高度の堅ロウ性をもつ魅力的な色調の顔料として,最近の数年間色材工業界に新しい話題を提供してきた.有機合成化学的にみてもたしかにこの系統の化合物の合成ならびに顔料化の研究,特許の一つ一つには妙味があふれている.この顔料のもつ特別な堅ロウ性は将来適性用途の領域を広げてゆくであろう.ここでは如上の経緯を概観し,著者の所属する研究室におけるユニークな研究を含めた最近の動向を紹介する. キナクリドン類は，鮮明な色と耐久性を兼ね備えた高性能の赤色合成顔料で，自動車の塗装，印刷インキ，プラスチックの着色などに用いられています。
キナクリドン類は鮮明な色と耐久性を兼ね備えた高性能の赤色合成顔料であり、自動車の塗装・印刷インキ・プラスチックの着色などに用いられています。 顔料は、各種印刷インキや塗料、プラスチックの着色だけでなく、化粧品や織物、食品にいたるまで、さまざまな用途に用いられています。 キナクリドン (キノ [2,3-b]アクリジン-7,14-ジオン) (I)系化合物合成研究の一環として, まず出発物質に P -ベンゾキノン (II)とアントラニル酸 (III)を選び, 酢酸中で縮合させて2,5-ジアニリノ- P -ベンゾキノン- o ', o ''-ジカルボン酸 (IV)とし,ついで熱濃硫酸中で脱水閉環反応を行なわせてキナクリドン・キノン (キノ- [2,3-b]アクリジン-6,7,13,14-テトラオン) (V)を合成した。 この化合物は試みた有機溶剤にほとんど溶解せず,従ってその精製を目的としてVをいったんカリウム塩とし,ついでこれを酢酸と煮沸してVを再生させ,高収率で純粋かつ鮮明な黄色結晶性粉末を得た。
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